当機構について

東広島・西条は、古くから日本酒の産地として全国的に有名なところです。西条・山と水の環境機構は、東広島やその近辺の文化や産業を育んできた水をいつまでも享受し、美しい故郷を次の世代へ手渡していくことを使命とし、森林や小川、池、田畑など、山や水を取り巻く環境の保全・育成に寄与していくことを目的とします。

私たち自ら汗を流し、市民、行政、大学等と力をあわせ、山づくり、水づくり、美しいふるさとづくり運動に取り組んでいます。

事業の全体像

私たちの事業は、西条酒造協会(8社)の清酒の売上げの一部を拠出した基金によって運営されます。その活動・学習・交流拠点として、東広島市憩いの森公園(龍王山)において、年間5回程度の山と水をテーマにしたグラウンドワークを行います。事業の方向づけと決定は、西条酒造協会関係者と行政、市民、大学関係者で構成される、理事会と運営委員会で行ない、活動は西条・山と水の環境機構を事業主体とし、産官学民の協働によって行われています。

山と水のグラウンドワーク

西条の水源の山となっている龍王山・憩いの森を拠点に、下草刈りや除伐などの山の手入れ作業をおこない、美しい山と水を守っています。手入れで出た除伐材はチップにして堆肥にしたり、炭にして小川の浄化に役立てようと循環利用の実験的活動を行っています。また、水の環境学習として源流域探訪、きき水体験、水質実験など山と水の関係について学ぶ活動も行っています。

森林保全活動の支援・助成

私たちのまわりでも様々なグループにより、森林や環境保全活動が行われています。こうした活動を私たちも積極的に応援しています。これまで、『第7回 森林と市民を結ぶ全国の集い』(2002年2月 東広島市)、『ひろしま「山の日」県民の集い』(2002年6月~(第1回:東広島市)に助成や運営支援、その他のイベント参加などをしています。また、東広島市を源流域とする河川の流域で活動する団体を対象とした報奨事業を行っています。(2006年~)

調査研究活動の支援・助成

山や水環境の保全に関する基礎的、継続的な調査研究の支援、助成も行っています。グラウンドワークと連動させながら、関係機関と連携し、①憩いの森・グラウンドワークエリアの植生変化と整備のあり方の調査研究(広島大学院国際協力研究科)②龍王山憩いの森一帯での水質、水量等の定期観測調査(広島国際学院大学工学部)③西条酒蔵通り地区における地下水水量調査④ペレット及びペレタイザー導入、活用研究を行っています。

広報・啓発活動

より充実した事業内容にしていくために、そして人々とのネットワークづくりをすすめていくために、シンポジウムやフォーラムの開催、森林所有者等との情報交換会、インターネットによる情報発信活動にも取り組んでいます。

西条・山と水の基金の蓄積

将来より多くのグループの森林保全活動や調査研究活動を支援していくために、私たちは西条酒造協会加盟者の酒の売上の一部(1.8㍑当り1円)を拠出し、基金として年々蓄えています。